もぐらくんの生活(Carpe diem)

COPDを抱えて、仮想空間「もぐら堂」で日々の生活をボチボチ綴っています。

もう、2月の4日であります

もぐらです。
今日はいわゆる暦の上では「立春」ですって、どこの気象情報でも言っています。
たまたまでしょうが、もぐら地方は正午前後はうららかな時間帯もありました。
確かに日本人の知識として、また文化として大切であります。

ただ、・・・もぐらは・・・暦の中で生きていないし、さらにほとんど地中だし・・・
なにか、伝統を守りながら、現在の地球環境に合致した表現もそろそろ欲しいところです。
(まあ本音は政府でも気象庁でも、どこでもいいので、春と秋をもっと長くしていただけないかと。)

・・・以下、本題はちょっと長くなるかも・・・

さて、もぐらのわがままはさておき、節分が来るともぐらが必ず思い出すことがあります。
平成17年2月3日は、今は亡きもぐらの亡父が、本当は死んだ日なのです。
入院していた近くの個人の救急外科医院の婦長からもぐらの父がこのままではあと数時間持たないと
急報があり、至急大きな総合病院に転院した方がいいとのアドバイスを受け、転院した日なのであります。
院長は父を助ける気も無く、何もしませんでした。不調か機転を利かしあらゆる手段を駆使して、転院させてくれました。転院先で最初の手続は「延命」を望むか、望まないかだけ至急決心してくれという女性主治医の質問に答えることでした。今この瞬間にも緊急救命処置室で亡くなっているかもしれないぐらい望みが無い状態だと言うことでした。

私を中心に家族の希望は、本人が痛くないよう、苦しくないようにだけお願いして、延命は拒否しました。
主治医は若い女性でしたが、賢そうで、真剣で、それはそれでいいのですが、驚いたことに天使のように家族に心を寄り添って、心配な時はいつでも駆けつけますから遠慮しないで連絡くださいと言って携帯の番号まで教えてくれました。
それだけのことが、どれだけ生身の家族の心に安心を与えてくれたか!

それこそ奇跡的に命を取り留めて、2年ほど生きながらえて、故郷の福島に帰ることも出来ず、東北大震災も知らぬまま、この世からは去りました。

こんな風に書くと、もぐらの好きな手紙の文句である、

「お元気ですか?
私は元気です。
それではお元気で。」

みたいな簡単な話になってしまうんだけど、実際は去る前の6年間は認知症を抱えた父の介護をもぐらがキーパーソンになってやっていました。現場で機械を据えて測量を恥じようと思ったとたん、これから救急搬送するので家族として病院へ直行してくれ。お客さんのところで大切な協議や権利証や実印など貰っているとき、救急搬送するので、病院へ直行して欲しい。

すべてのことが初めてだし、知識も経験も詳しい友人もいない。家族としては手続や法律ではなくて、病気の父のことで心を痛めているのです。
しかし期間が長引いてくると、次第にこちらがおかしくなってくる。はじめは物理的というか、肉体的というか、
精神的というのか、疲れてきてしまうんですね。

「私は人の2倍働きました。」なんていう人がいますけど、嘘もいい加減にしろと思います。
自分の仕事を毎日精一杯やった上に、もう一回一日分働けるのか!?
毎日の仕事自体がよほど楽なことしかやってないんじゃないかい?

話が瞑想しているようであります。

本当は介護を巡る夫婦や親子のことを書きたいのですが、毎度のこと、筆力がないものですから、瞑想するのですね。

突然ですが、女性は「共感脳」、男性は「解決脳」であることをもぐらが知ったのは、そんなに若いときじゃなかったのです。

たぶん原始の時代に由来すると思うのですが、もぐらもそうですが、日常のすべてと言っていいぐらいすべてのことが問題の明確化と解決しか頭に無かったです。

こちらは介護とかもして、いらいらしているところを背中につっかえ棒立てて我慢しているだけ内心精一杯なところがあるわけです。

妻もぐらは今日はこんなことがあってね。まったく頭来ちゃう。とか言っているので、馬鹿なもぐらはそれはこうでね、そして、こうすればいいんだよ。なんて馬鹿なことを言っているわけです。

あるとき、妻もぐらが言いました。
「あなたに意見を求めてないし、解決方法を聞いているわけじゃない。黙ってきいてくれて、そうなんだ、大変だったね。」の一言で十分なの!

若い頃とは言え、たぶんその日にもぐらは小学生から中学生になったのだと思っています。

ただ、もぐらの友人に聞くとほぼみんな「解決脳」でしたから、問題にも因りますが夫とはいえ、生身で毎日辛いところもある訳ですから、少しずつでも「共感脳」を持ってもらえるように男を導くこともお互い、いたわり合い良好な人間関係を強固にしていくためには、頭の構造は全く別の生物なんだと理解も必要なんじゃないのかなぁ。

男って何で馬鹿なんだろう? (^o^)//